2024/09/29
世代交代や組織の活性化、あるいはM&Aなど、その理由はさておき、遅かれ速かれ 代表取締役交代(社長交代)はやってきます。
当社では、代表取締役交代(社長交代) 挨拶状 の文言の作成をしているのですが、お客様が共通してお感じでいらっしゃるのが、
「簡単な挨拶になってしまい、どうかなと思っているんです」
というご不安です。
このご不安はとても重要です。
代表取締役交代(社長交代)をアナウンスするための挨拶状ですから、その旨を伝えれば事足ります。
しかし、本当にそれだけだと、それにしてもあっさりし過ぎてしまい、非常に機械的な挨拶状になってしまいます
機械的な挨拶状とは、下記のようなものを言います。
突然の報告となりますが この度 弊社の代表取締役に就任致しました
これを機に 一層の努力と誠実な取り組みをもって お客様にご満足いただけるサービスや商品を提供して参る所存です
今後とも変わらぬご愛顧とご支援を賜りますよう 心よりお願い申し上げます。
[年月日]
[会社名]
[会社の住所]
[電話番号]
[メールアドレス]
代表取締役 [名前]
取引先から届く「感情ゼロ」の機械的な挨拶状を読む気にならないのは、お客様もあなたも、そして私も同じです。
交代のアナウンスはできていますので、これで目的は達成できているのですが、でも、これだと「もともとあった文章をそのまま使いました」のような、この挨拶状を送るお客様や取引先の心を1ミリも動かすことはできません。そもそもななめ読みしてごみ箱行きまたはシュレッダー行きになってしまいます。
足りないのは(必要なのは)、感情または思いです。
・会社はどうなるの?
・新代表はどんな方針なの?
・どんな思いで企業運営に取り組んでいくの?
仰々しく長々と書く必要はありませんが、少なくとも感情または思いを盛り込まないと、お客様や取引先の心には届かないのではないかと思います。
感情または思いが盛り込まれていると、お客様や取引先は何を思うでしょうか?
・本気だなあ
・期待ができるなあ
・これまでと違う気がするなあ
このようにお思いいただくだけで、その挨拶状は、最低限の役割(社長交代のアナウンス)以上の役目を果たしたことになります。