2024/09/29
経営理念は組織の行動指針となり、目指すべき方向を示します。従業員はこの理念を通して仕事の目的を理解し、ステークホルダーや取引先、エンドユーザーに対しても企業の目指す姿を伝えます。
この経営理念が曖昧であると、その役割を十分に果たすことが難しくなります。
しかし、実際のところ、「曖昧な経営理念」というのは、文字通りの意味で経営理念が曖昧である場合と、自社の経営理念を文章で表現したところ曖昧になっている場合とに分かれます。
実際の経営理念は極めて明確なものであるにもかかわらず、それをうまくアウトプットできていないことがあるからです。
経営理念は、自社のあるべき姿・やるべきことについて短く端的に表現するものです。それらはたいてい、抽象的な表現です。これらの抽象的な表現が曖昧さを生む原因となることもあるのではないかと思います。
そのため、曖昧さと抽象性の違いを理解し、もし現在の経営理念が曖昧であるなら、その曖昧さをなくさなければなりませんし、明確であるにもかかわらず、「ふわっとした」表現になってしまって外部の人に伝わらない状態になっている場合は、その表現を工夫する必要があります。