2024/09/29
二千年眠りつづけた―――
姫の宿る水辺
1951年千葉市検見川遺跡の地下7メートルの泥炭層から、丸木舟の遺跡とハスの種が3粒採取されました。
発掘したのは、当時ハス博士として知られていた故大賀一郎を中心とするグループ。博士が自宅で発芽育成を試みると、うち1粒が可憐な花を咲かせました。泥中にあった丸木舟の年代測定に基づき、約2000年前の古代ハスだと推定されました。
なんと、2000年前のハスの花が現代によみがえったのです!
当時「世界最古の花・生命の復活」と謳われ、「大賀ハス」と名付けられました。
大賀ハスは千葉公園に分根され、以来毎年美しい花を咲かせています。6月上旬から7月上旬が見頃で、この時期に「大賀ハスまつり」が開催されます。
今回、このイベントの周知を目的としたキャッチコピーを作りました。
長らく泥中に眠っていた種がたった1粒発芽し、当時のままの姿で現れた奇跡を「眠り姫」になぞらえました。「――」を用いて眠っていた時の長さを表現し、「つづけた」と平仮名にすることで、おとぎ話の雰囲気を出せればいいな、と思いました。
はるか昔、姫はどんな景色を見ていたのでしょう?
現代の世はどう映りますか?
弥生時代の水辺に生きていた神秘的な姿を、是非千葉公園の蓮池でご覧ください。
キャッチコピー制作はこちら
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