2024/09/29

ビジネスの世界では、経営戦略を伝えるためのプレゼンテーションは、その企業の指向性と期待を体現する非常に重要な機会です。
社長として、年次の経営方針発表会は、このプレゼンテーションが最も重要であると言えます。そこでは、その年の達成と次のステップについて伝えることが求められます。
スピーチ原稿とプレゼン資料を作成する必要がありますが、その作成の順序は一体どうすればよいのでしょうか。
答えは、プレゼン資料を先に作成することです。
プレゼン資料がスピーチ原稿の目次の役割を果たすからです。
一方、スピーチ原稿はその詳細と、具体的な話す内容を整理するものです。言葉選びや表現のニュアンス、そして感情的な魅力など、より深いレベルの細部まで考慮する必要があります。ここでは、プレゼン資料が提供する枠組みに従って内容を展開することで、一貫性と論理性を保つことが可能となります。
プレゼン資料が難しい=経営戦略が明確でない可能性
「どんなプレゼン資料を作ればいいか分からない」と感じるのは「社長自身の中で経営戦略が明確になっていない」可能性が考えられます。もしプレゼン資料の作成に頭を悩ませているのなら、まずは経営戦略について考えてみるべきです。
経営戦略は、企業が目指すビジョンを達成するための道筋であり、目標を達成するためにどのように進むべきかを示します。それは具体的なアクションプランであり、組織全体が向かうべき方向性を示すコンパスとも言えます。そのため、社長自身が経営戦略を明確に持っていなければ、それを他人に伝えるのは困難です。
プレゼン資料の作成に苦労している場合、まず自社のビジョンと目標を明確にしましょう。それは、どんな問題を解決しようとしているのか、どのような価値を提供しようとしているのか、そしてその過程で何を達成したいのか、といった基本的な問いから始まります。
次に、ビジョンを達成するための具体的な戦略を練ります。それは競争優位性の確保、市場へのアプローチ、製品開発、営業戦略、人材管理など、企業運営の各側面にわたるかもしれません。
戦略が明確になれば、それをビジュアル化し、聴衆が理解しやすい形にまとめることが求められます。この時点でプレゼン資料の作成に取り組むと、よりスムーズで効果的なプロセスになるでしょう。
プレゼン資料を作るのが苦手
上記とは異なり、プレゼン資料の作成が得意でない場合もあります。また、人前で話すことがまったく得意でなく、考えようとしただけでプレッシャーになる場合もあります。
この場合は、文書作成や構成の得手不得手の問題ですので、社内の得意な方にお手伝いいただくのが良いのではないかと思います。
もちろん、当社でもプレゼン資料・スピーチ原稿の作成を行っていますので、いつでもお頼りください。