
PTA会長の立場で述べる卒業式の祝辞では、学び舎を巣立っていく子どもたちへ卒業をお祝いすることはもちろん、春からの新生活を応援するメッセージをふんだんに盛り込みます。
そんなメッセージを作成していて、気になったことがあります。
「大きな大きな夢を持って生きていってほしい」
「未来は無限の可能性に満ちているということを信じてください」
これって、結構耳が痛くなりませんか?
私たち大人は、これらができているでしょうか?
われわれ大人は、ことのほか社会が厳しいこと、思いのほか日々の生活を追いかけるようになっていること、案外それに抗おうとするには大きなエネルギーを要すること、残念ながらこれらに気づいてしまっています。
これに気づいた者を大人と呼ぶのか、それとも諦めの境地と捉えるのか。むむむ、少々ゆっくり考える必要がありそうです。(お酒でもあおりながら)
実は卒業生たちへのメッセージは、自分へのメッセージではないのかと、思うわけです。
自分が持っていた夢を現実に落とし込もうとしてるんじゃないか?
それで本当に良しとしているのだろうか?
とね。
今まさに高校を巣立っていく子どもたちは、夢と希望でいっぱいです。
だからこそ、その気持ちを大切に持ち続けてほしい。どこか自分の夢を子どもたちに託すように。
そんなふうなことを思いながら、この例文原稿を作成しました。
どうぞご覧ください!