通常、同窓会長は「お祝いをする側」での立場で挨拶をするのが、我々の原稿作成の経験からは一般的です。
ですが、考えてみれば、同窓会が過去にその学校を卒業した多くの皆様の集まりであることに鑑みますと、未来ある後輩たちをしっかり育ててくれた学校に、その後輩たちの先輩の立場として、御礼の気持ちを盛り込む内容であっても然るべきではないかと思いました。
そこで、「学校に御礼を申し上げる側」と「卒業生たちにお祝いを申し上げる側」その両方を備えた例文を作成しました。
いずれにしても大事なのは、御礼の気持ちであり、祝福の気持ちですので、その点を重視して作成しています。
青木校長先生をはじめ諸先生方、本日は子供たちのために、このように立派な卒業式を執り行っていただき、心より感謝を申し上げます。
今、子供たちは無事に今日という日を迎えられたことに大きな自信と誇りを感じながら、これまで先生方が力を尽くしてくださったことへの感謝を胸に、新しい道に進んでいく決意を新たにしていることでしょう。
そして私ども同窓会としては、未来ある後輩たちが大人への階段をまた一つ上ったことへの喜びと、ここまで来られたことへの安堵を感じ、先生方への深い感謝を抱いております。
本校は、熱心な教育と、慈愛に満ちあふれた指導によって、子供たちの人間性を大きく伸ばしてくださる素晴らしい学校です。校内活動のみに留まらず、校外での活動も活発で、多くの地域住民の皆様とかかわることにより、調和を何よりも大切なものと位置づけた教育を一貫されている。それによって子供たちは、理想的な人間像を獲得し、大きく羽ばたくことができます。
そのような特別な学校に通う生徒として、子供たちが周囲から受ける期待は、時に大きなプレッシャーだったと思いますが、先生方やご父兄の支えがあり、そして何より本人たちの頑張りが実を結び、今日という日を迎えることができました。
在学中に重ねた様々な経験、ある時は喜びや達成感を味わい、ある時は傷つき苦悩し、そして挫折を乗り越え、わが後輩たちはこんなにも大きく成長しました。掛値のない学校生活を送ることができましたのも、生徒ひとりひとりに親身になって寄り添い、決して諦めることなく励まし続けてくださった先生方のおかげであり、ただただ感謝するばかりです。
さて、ここで卒業生の皆さんに、私からささやかなエールを贈りたいと思います。
「Stay hungry, stay foolish」
かのアップル創業者、スティーブ・ジョブスが語った言葉です。ハングリーであれ。愚か者であれ。自分の心に従って、真っ直ぐに、目の前のことに貪欲になって、歩んでいってください。過去を振り返ったり、未来を憂いたりする必要はなくて、皆さんは、ただただ今を精一杯に生きる。それだけで輝くことができます。
どうかこの言葉を胸に留め置き、励みにしてもらいたいと思います。
今後とも本校には、卒業生たちが胸を張って出身校を名乗れる立派な学校であり続けてほしいですし、私ども同窓会としましても、これからも末永く、子供たちの成長を少し離れたところから見守ってまいる所存でございます。
最後に、卒業生の皆さんに心からのエールを申し上げ、また、あかつき高等学校のますますのご発展を祈念いたしまして、私からの祝辞とさせていただきます。
皆さん、ご卒業本当におめでとうございます。
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