もうまもなくすると、全国どの学校でも卒業式を迎える。
今年は去年に続き、あるいは去年以上に新型コロナウィルスの影響を思いっきり受ける卒業式になりそうではある。
当社としても、すでに多数の祝辞の作成依頼が来ており、原稿作成の面から卒業式シーズンを感じることができている。
新型コロナウィルスは、日常生活にも、経済活動にも、そして子供たちの学校生活・保護者のPTA活動にも、大いに負の影響を与えている。
ソーシャルディスタンスと言えばなんだか格好よく聞こえるが、要は人と人とが離れなきゃいけないという、冷静に考えてとても冷たい環境をわれわれは強いられているわけである。
子ども達は、われわれ大人が感じているほど、現状をネガティブに捉えているのだろうか?
たしかに学校の行事はなくなり、修学旅行も近場に変わったり、部活であれば大会がなくなった。子ども達にとっては「いやになっちゃう状況」ではあるのだが、しかしいっぽうで、われわれ大人が持ち得ていない優れた能力を持っているのもまた、子ども達である。
すなわち、現状を楽しめる能力、だ。
楽しくやりがいがあるはずの学校生活が制限されネガティブな感情を抱いているのは間違いないが、いっぽうで子ども達はいつも無邪気でまっすぐである。
意識的か無意識的かは分からないが、限られた状況の中で楽しもうとする。もしくは、台風の時に妙にワクワクするのと同じように、「コロナのあとにどんなことが起きるだろう」と心躍らせている子もいるかもしれない。
制限された中でも楽しいことを見つけようとする、現状を楽しもうとする。子ども達は極めて高次元の能力を有した、いわばスーパーマンである。
いつだって心配するのは親で、子どもはどこ吹く風である。
卒業式の祝辞に、コロナのことをしっかりと盛り込みたいと、一部のPTA会長は考える。
しかしそれは現状の憂いであり、このことに重きを置いた祝辞は、果たして子ども達の健やかな未来を願うものになるだろうか、少し疑問に感じる。保護者や先生方への言葉には盛り込んだほうが良いとは思うが。
それでなくても、今、どこを見てもコロナコロナと、招かれざるウィルスのことを目にしない日はない。
それならPTA会長は、もっともっと子ども達の4月からの新生活を全力で応援する祝辞を述べればいいじゃないか。憂いではなく明るい未来にスポットを当てた「全力応援型の祝辞」である。
卒業生たちは、PTA会長の祝辞を聞いているようで聞いておらず、しかしやっぱり聞いている。
世の中が大変だからこそ、大人は子供に対し未来を感じさせてあげるべきで、卒業式という節目においてPTA会長にはそれができる。
さあ、子ども達に未来を。
PTA会長の祝辞・挨拶文の作成サービスはこちら
https://www.documedia-p.com/oiwai-support/pta.html