ネガティブな理由で中途退職する方の送別会の挨拶(送る側)の例文を作成しようと思いましたが、とどまりました。
その理由と、例文に代えてこの場合の円滑な挨拶の内容をお伝えしようと思います。
理由は非常に単純で、
ネガティブな理由で退職するため送る側としては、ネガティブなことに切り込むこともできず、結局のところ、当たり障りない感情があまり入っていない挨拶にせざるを得ないから
です。
ネガティブな理由での中途退職とは、その人ごとにさまざまありますが、スタンダードなところでは、
1 仕事ができなさすぎて、半ば辞めざるを得ない状況で退職する
2 現職の会社(組織)を裏切る形での他社(他組織)への転職
3 入社してさほど時間が経過していない段階での退職
このあたりでしょうか。
1については、
よくあるケースかもしれません。「いられなくなってしまった」という状態である。50代に多いような気がする。
役職だけはいっちょまえについているものの、仕事ができるかと言えばできず、30代・40代のバリバリの社員に邪険に扱われる人である。
ちょっとかわいそうな気もしますが、そこはビジネスの世界。仕事ができない人はできる人から軽んじられるのは世の常です。
2については、
いわば、ヤな辞め方をする人です。「よくそれで辞めるって言えるなあ」というタイプの、ちょっと恨みを買う辞め方の場合です。
同じ釜の飯を食ってきた仲間に失礼じゃないの?と、普通の感覚なら思うのですが、その感覚を持ち合わせていない、嫌われ者まっしぐらの人です。
3については、
このケースは、送別会を開いてもらえるかどうかが怪しいですが、すぐ辞めてしまって、送別も何も、何の思い出も感情もわかないケースです。
カッコよく人材マネジメント的に言えば、会社側、既存の社員側は、その人をうまく受け入れて仕事の楽しさを伝えないといけない、となりますが、実際問題、やる気がなかったり、水が合わなかったりする人に馴染んでもらうのは無理があって、いくら人不足の世の中とはいえ、そもそもが会社に対してマイナスの状態の人をプラスに変えるのは、既存社員の多大な労力が必要になります。
なお、よくあるケースとして、少し角度は異なりますが、家庭の事情で中途退職する場合があります。
もちろんこれはネガティブではありません。家庭の事情という他のどれよりも優先すべき事柄だからです。
上記1・2・3のようなネガティブなケースですと、わざわざ核心に触れて送別会を変な空気にするリスクをとる必要はなく、感情は入っていないかもしれませんが、当たり障りのない挨拶をしたほうが、その場の雰囲気を壊さず、自分自身にとって円滑です。
だって、もう1・2・3の人とは、今後一生関わることがないのですから。
これらを踏まえ、ご挨拶の内容のキーワードは「平面」です。
感情を「平面」にした、挨拶をするという役割を果たすことのみを目的とした挨拶です。
平面の送別会の挨拶をおつくりいたします。
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