先日、上司のスピーチのご依頼をいただいたお客様がお怒りのご連絡。
このお客様は、医療機関の方であり、医療法人の指示により、部下の結婚式に出席してはいけない旨、強く言われていました。
お客様からすれば大切な部下の晴れの門出ですので、なんとか出席できないものかと上に掛け合ってはみたものの、医療法人としては「何かあってはいけないので」ということで、やはりNGは覆りませんでした。
もちろん、コロナのことです。
部下からはスピーチを依頼されており、お客様はそのスピーチを式場に預け、式当日は司会者が代読することになっていました。
結婚式が目前に迫ったある日、部下から以下のようなお願いがありました。
そして、お客様は、ちょっと怒っていらっしゃいました。
「結婚式はお二人のものなので、こころよく引き受けましたが、主賓挨拶が不要であるなら、私の祝電は代読しなくてもよいとはお伝えしています」
つまり、
スピーチが要らないのなら別に祝電も読まなくてもいいでしょ。
です。
スピーチと電報、どちらが重いかで言えば、当然、スピーチのほうです。
代読するしないに関わらず、上司が祝辞を寄せることは重く、本来、結婚する部下からすれば、大変ありがたいことです。
他方、祝電というのは、せいぜい100文字程度で「おめでとう」を伝えるための電報です。内容は極めて薄く、祝電を送ることそのものに意味がある形式的なものです。
上記の部下は、重みのあるスピーチを依頼しておきながら、それを覆し、形式的な祝電への変更を言ってきたのです。
お客様は、おっしゃいました。
「バカですよね、うちの子、せっかく・・・(以下略)」
当社はお応えしました。
「はい。そう思います」
これは、上司(主賓)の方ではなく、自分の結婚式に上司を招く部下の方に覚えておいていただきたいのですが、スピーチから祝電への変更は単なる無礼です。本人にその気はなくても、それは結果として、上司の気分を害するのに十分な行為です。
何より、今回のことで、自分のことを大切に思ってくれていた人が、自分から離れてしまう可能性があります。
上司にスピーチを依頼する皆様も、十分にご留意ください。
上司のスピーチ 例文はこちら
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スピーチの代筆はこちら
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