高校の卒業式で述べる、在校生代表による卒業生への贈る言葉です。
温かく親身に寄り添ってくれた先輩方への感謝の気持ちと、お別れすることへの寂しさ・名残惜しさを前面に出した内容となっています。
三年生の先輩方、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心からのお祝いを申し上げます。
今、振り返って思いますのは、先輩方はいつも、私たちを導いてくれていたということです。学園祭の準備の時は、どの学年よりも遅くまで残って飾りつけなどをしてくださいましたし、体育祭の応援合戦の時には、みんなの息が合うように丁寧に、熱心に指導してくださいました。常に先頭に立って行動する先輩方の姿には、「みんなが笑顔で楽しめるように」という思いが満ちあふれていて、その背中の大きさ、格好良さは、鮮明に記憶に残っています。
学校行事ばかりではありません。部活動でも、勉学においても、先輩方は、私たちがどうすればいいかわからなくて困っているとき、親身になって寄り添い、優しくアドバイスをしてくださいました。学年の違いこそあっても、同じ学校に通う仲間として思ってくれている。そう感じられたからこそ、私たちは、本校での学校生活をより楽しく、より充実するものにすることができたと思っています。
四月から先輩方は、新しいステージで、新しい生活を始められますが、本校での思い出を胸に留め置いて、楽しく彩り豊かな毎日を過ごしていってほしいと願っています。この先歩んでいく道のりは、それぞれに異なるとは思いますが、本校という「心のふるさと」の存在が、先輩方の力となり、また、癒しにもなるはずです。
もう本校で先輩方のお顔を見ることができないと思うと、寂しさが募ってまいりますが、それ以上に、心からの感謝の気持ちと、応援の気持ちとでいっぱいです。先輩方は、私たちの目標です。皆様が私たちにそうしてくれたように、今度は私たちが、最上級生として、みんなを引っ張っていけるように頑張ってまいります。
いよいよお別れの時です。最後に、改めて先輩方のこれまでの温かいお気持ちに感謝を申し上げ、また、皆様の新生活が実りの多いものになることを心からお祈り申し上げます。