弔辞の代筆専門「弔辞の森」が、実際の作成の経験をもとにアドバイスをお送り知るシリーズ。
今回は、
社員代表は「故人の功績」よりも「人柄」を言ったほうがいい
です。
弔辞を発表するお立場で、社員代表があります。
自社の会長や社長、顧問、相談役がお亡くなりになった場合です。
名称的には「社員代表」ですが、文字通り社員様が社員を代表することもありますし、役員様が社員代表として述べることもあります。
もしかしますと、後者のほうが多いかもしれません。
さて、この社員代表ですが、少しコツと言いますか、「こういう考え方のほうがいいかもしれない」というポイントをお伝えいたします。
弔辞と言いますと、故人の功績などを述べることが多く、これ自体は自然なことですが、社員代表の立場ですと、あまり故人の功績の詳細を突っ込んでお話しますと、少し違和感が出てきます。
つまり、自分が勤める会社の会長や社長(故人)に向けて話す弔辞で、「故人はこんなことをしてきた」「こういう成果をあげて、外部でこういう役職も勤めた」等々、かなり詳しくお話をしますと、どうしても自画自賛になってしまいます。
本来、こうした功績は自社以外の方(たとえば取引先の社長さんなど)が言うべきことであり、自社の人間は、少し控えめにしたほうが円滑です。
また、そもそも功績というのは、「こんなことをした」「あんな結果を出した」という説明です。説明は弔辞を聴いていらっしゃる方が状況などが分かる範囲において必要ですが、説明が長いと無味無臭の乾燥した内容になっていき、気持ちが入った弔辞とは言いがたいものに繋がります。
社員代表として盛り込むべきなのは、故人の職務への立ち居振る舞いや思いなど、自社の人間だからこそ知りうる「故人の顔・姿」、すなわち経営者たる故人の人柄であり、そこに注力することで、一歩秀でた弔辞になります。
何より、
「自分が知っている故人ってこんな人だった」
ということを話すことになりますので、杓子定規になりがちな功績の話よりも、よっぽど気持ちが入った文章表現になります。
ご参考になさってください。
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