「継志式(読み方:けいししき)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?多くの人になじみのある「卒業式」とは異なり、継志式は学校や地域によって形や意味が少しずつ異なる行事です。この記事では、継志式とは何か、卒業式との違い、そしてその意義について詳しく解説します。
継志式とは?
継志式は、文字通り「志を継ぐ」ことを目的とした式典です。主に学校行事の一環として行われ、卒業を迎える生徒と在校生との間で、学校の伝統や精神を引き継ぐ場とされています。具体的な内容は学校ごとに異なりますが、一般的には以下のような要素が含まれます。
– 卒業生から在校生へのメッセージやエール
– 在校生から卒業生への感謝の言葉
– 学校の伝統や部活動の精神の継承
– 合唱や演出を交えたセレモニー
このように、継志式は単なる送別会ではなく、学校全体の世代交代を意識し、未来へとつなげる意義を持つ式典と言えます。
卒業式との違い
継志式と卒業式は、時期や目的が近いため混同されがちですが、実際には異なるものです。
項目 | 継志式 | 卒業式 |
---|---|---|
目的 | 先輩から後輩へ伝統や志を継ぐ | 教育課程の修了を正式に認める |
時期 | 卒業式の前後、または学年末 | 3月など、年度の終わり |
内容 | メッセージ交換、継承の儀式 | 卒業証書授与、来賓祝辞、答辞・送辞 |
形式 | 学校や地域によって異なる | 文部科学省の定める公式行事 |
卒業式は「教育課程を終えたことを公式に認める式典」であり、全国的に共通のイメージを持つ行事です。
一方、継志式は「先輩の想いを後輩に託し、学校の文化をつないでいく」という役割を担うため、学校ごとに異なるスタイルで実施される傾向があります。つまり、学校によって解釈の仕方が異なります。
継志式の意義
継志式は、卒業生にとっては自分たちの築いてきたものを後輩に託す場であり、在校生にとっては次の学校生活をより良くする決意を新たにする機会です。
1. 学校の歴史・伝統の継承
卒業生が在校生にメッセージを送ることで、学校の文化や価値観が次世代へと受け継がれます。
2. 後輩の自覚を促す
継志式を通じて、在校生は「自分たちがこれから学校を支えていく」という自覚を持つことができます。
3. 卒業生の節目としての役割
卒業生にとっても、自分たちの学校生活を振り返り、後輩への想いを伝えることで一区切りをつける機会となります。
継志式は、卒業式とは異なり、学校の伝統や志を後輩へと受け継ぐことを目的とした式典です。卒業式が教育課程修了の公式行事であるのに対し、継志式はより文化的・精神的な意味を持ち、学校ごとにさまざまな形で行われています。
学校生活の中で重要な節目となる継志式。形式は異なれど、その本質は「想いをつなぐこと」にあります。卒業を迎える人も、在校生として送り出す人も、この機会を大切にして、次の世代へとつなげていきたいですね。
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