祝辞や挨拶の作成専門 : ニーバーオフィスのブログ

共に歩んでいく関係性

time 2017/02/06

共に歩んでいく関係性

共に歩んでいる。との謙虚な思いは、
何よりの美徳、なのかも知れません。

子供が親に言われて一番ショックなことって何だろう?
などといきなりヘビーなことをふと自分に問い掛けつつこれを書いているのですが、
もちろん個人個人で様々な感受性がありますから一概ではないだろうけれど、
自分が今、真っ先に頭に浮かんだことと云えば、

「あんたの為に働いているのだ」

と言われることかなあ、と。
異論はたくさんあるかと思います、何より“誰かの為”であることのどこが悪いのか、と率直に感じる方が多いでしょうし。
ただ、割と幼い頃から個人的に思っていることなのですが、親から子に「育ててやった恩」を着せるのは大いなる間違い、じゃないのかなあ、って。
子供は、生まれたくてこの世に生まれてくるのでは、ない。
親が子を望んだからこそ、生を受ける。
だからこそ、決して親の側から恩を売るような真似はすべきではないと思うのです。子が自発的に「育てて貰った恩」を感じる分には構わないと思うし、理想的な関係性だとも感じるのですね、親はそう子供に思って貰えるよう立派な背中を見せて導き手になるべきだろうし。

「生まれてきてくれてありがとう」といつも感謝を忘れてはならないとも思います。
それは決して、甘やかして育てよう、などと言いたいわけではなく、むしろそこは厳しくあれと考えています。分別のない、いや、分別という概念すら持ち合わせてもいない子供という生き物を、社会で通用するまともな人間に育て上げることは、親を始めとした大人たちの義務でもあるし、そこはいつの時代にあっても厳しくあるべきです。
だから。今どきの“子供の人格を認める”みたいなエセ対等感覚については、個人的にはノーです。「人格」という言葉にふさわしいほどの人間に育ててゆくことこそが子育てであり、ごく乱暴な云い方をすれば子供に「人格」などは備わっていない。個性を認めることは大事でも、「人格」という言葉の甘やかし(まやかし)をもって過度な責任や期待を押し付けるべきではない。子供には不憫だし、親としては無責任だし。などと偉そうな持論を組み立てたりもします。

親から子への適切な距離の取り方としては、
共に歩む、
ことをいつも心がけるのが大事なのではと感じています。

必要以上に親が自分を偉く見せることもなく、かと云って、子の独立性を過剰に認めることもしない。付かず離れずの距離感で寄り添い、共に歩む。
思えばこれって、親子の関係だけにとどまらない、様々な状況で役に立つ考え方なのではないでしょうか。

例えば上司と部下の関係。
あるいは元請けと下請けとの関係。
兄弟姉妹、先輩と後輩、教師と生徒etc. 人間が社会生活を送る中で不可欠な「他者との関係性」において、
共に歩む、
の考え方はどのようなシーンでも大きなヒントになるものではないか、と思います。
それが誰であれ、居丈高に接するという行為は、される側もする側も、決して気分の良いことではありませんものね。
ダークサイドに落ちる、ぞよ。
なんて。

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