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ご挨拶文における「おもてなし」

time 2017/01/06

ご挨拶文における「おもてなし」

きちんとお名前を読み上げることが、
もうそれだけで充分な「おもてなし」なのですね。

 
どのようなシチュエーションのご挨拶文言でも、
はたまたビジネス文書のようなものであったとしても、
時間や紙数の制約があるものですから、簡略化が可能なところは出来るだけ短く仕立てておきたくなるのが人情です。
 
それは合理化社会である現代に限ったことでもないようで、先人の発明された様々な“便利言葉”が古くから今へと受け継がれています。「各位」や「諸兄」、ごく大雑把な捉え方をするならば「皆様」という言葉にしたって、たくさんの方たちを一言で呼びまとめる、物事をコンパクトにするための方便といえますよね。
もちろんそれらの言葉は、簡略形とはいえきちんとした丁寧な言い回しとして世間一般に認識されているものですから、使うことにためらいを感じる必要は全くないわけですが、あまりに事務的に過ぎると、気持ちのこもっていない、妙にパサパサと乾燥した文章になってしまいがちで、そうなると受ける側にも発する側にも冷たい風の吹き抜ける、非常に居心地の悪い状況が訪れてしまいます。
匙加減てば、本当に難しいものですね。
 
さあてお立会い、ここに「ご来賓」ってえ言葉があります。「ご来賓」、いかにも優雅な響きがあり、つい口元に手をやって「おほほほ」なんて上品な笑い方をしてみたくなる、本当に美しい言葉だなあと思います。
けれどこの「ご来賓」って言葉は、文脈や発声のトーンを一歩間違えた途端、嫌味でおざなりな、そうそう「慇懃無礼」ってえ表現がぴったりの、ギスギスしてケンのある、下手すると喧嘩腰な物言いにパッと変身しちまうのでやすねえ。いやほんと、ご用心めされ。
結局のところ誰しも、時間や紙数が許すのならば本当は、来て下さった方々、読んで下さる方々のお名前を、一人一人きちんとお呼びしたい、と感じているはずです。それが一番丁寧だと、心の底では感じている。だからちょっと、簡略形を使うことには抵抗がある。なんとなぁくシコリのようなものが気持ちの片隅に影を差す。
 
そりゃあそうなのです、みんな誰しも優しいのだから、心苦しさが湧くのは当然なのです。
「ご来賓」の皆様、の。
そのお名前を一人一人、ゆっくりと読み上げてゆくこと。
これだけでもう。
何よりの「おもてなし」になる。
そんなことを感じています。まあだからといって、ひたすらお名前をダラダラ羅列してみても、発する側にも受ける側にも、それはそれは退屈な時間が続くのは容易に想像が出来ますから、簡略形を使わないことに意固地になっては良くない、とは思います。
ただ。
簡略化してゆく、要するに「様式美」ですけれど、その様式美の裏側には常に、“本当はお一人お一人に届けたいのだ”との気持ちがあるのだ、ってことを忘れてはいけないと思うのですね。

 
究極のおもてなしとはたった一杯の白湯(さゆ)にある、との教えが示すように、何事も「気持ち」を感じさせる深い懐が肝心なのでしょうねえ。
 

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