年頭挨拶に経済や社会の動きを入れたい。ご依頼のとき、多くの社長がそうおっしゃいます。
情勢の話は、経済を解説するために入れるのではありません。社長が世の中をどう見ているかを、社員に示すために入れます。
なぜ、情勢の話を入れるのか
経済や国際情勢に触れると、社長の見識が伝わります。
印象の問題ではないか、と言われればそのとおりです。ただ、社員が社長をどう見ているかは、その後一年の仕事に効いてきます。うちの社長は世の中を見て判断している。そう思えるかどうかは、小さいことではありません。
一つの話題だけでは、かえって不自然になる
金利の話だけをして終わる年頭挨拶は、あまり見ません。
金利に触れるなら、その背景にある経済全体の動きや、海外の状況にも自然と話が及びます。世の中の動きは、一つだけきれいに切り出せるようにはできていない。無理に一点だけ取り上げると、その話題だけ浮きます。
ただし、解説にはしない
情勢そのものを詳しく語る必要はありません。
社員が聞きたいのは経済の見通しではなく、それを踏まえて自社がどうするかです。情勢の話は、そこへ入っていくための材料として置く。深追いすると、年頭挨拶が経済セミナーになります。
自社と直接の関係がなくても、入れられる
内需中心の会社で、アメリカ経済の話を入れたい。こういうご要望はよくあります。
直接の取引がないから外しましょう、とはなりません。世の中の動きは、巡り巡って自社に届きます。
ただ、そう言うのは簡単ですが、実際に一本の話としてつなげるとなると、これがなかなか難しい。世の中の話と自社の話を、無理なく行き来する。ここで手が止まる方は多いと思います。
他人事に聞こえるのは、情勢の話ではない
情勢の話が他人事に聞こえることは、あまりありません。自社の話につながっていれば、社員は自分に関わる話として聞きます。
他人事になりやすいのは別の話題です。会社として大事な取り組みでも、社員から見ると自分の仕事とどうつながるのかが見えないことがある。創業何周年に向けて、という話も、それだけで社員の気持ちが動くかというと、なかなかそうはなりません。
まとめ
情勢の話は、入れて構いません。むしろ入れたほうがいい。
大事なのは、その話をどこへ着地させるかです。経済の解説で終わらせず、自社の話につなげる。そこさえ通っていれば、話題が自社と直接関係なくても問題ありません。
もっとも、その着地が年頭挨拶でいちばん手こずるところでもあります。触れたい話題は決まっているのに、そこから先が書けない。そういうご相談は毎年いただきます。
当社では、社長の年頭挨拶の原稿を一件ずつお作りしています。触れたい話題があれば、お電話でお聞かせください。自社の話へどうつなげるかも含めて、こちらで組み立てます。




