2025/03/09
会社にもよりますが、通常、労働組合の定期大会は年に一度行われます。
この定期大会で、委員長の挨拶の出番がやってきます。そして、たいていの委員長は話す内容に迷います。
話す内容の大まかなポイントをお伝えしますと、
・(必要であれば)世界のマクロ経済のこと
・自社をとりまくビジネス環境のこと
・自社のビジネスの状況と労働環境のこと
・労働組合の活動への思い
こういったものが「材料」になります。
(これは一例です。もちろん、その会社、その労働組合の状況によって材料はほかに多くあります)
自社をとりまくビジネス環境や労働環境の話題が大切なのはご理解いただけると思いますが、しかし、挨拶の流れとして、これらに終始すると、話の幅が狭すぎてバランスが良くありません。
ポイントになるのは、これらよりももっと大きなくくり(高い階層)のお話、つまり、日本経済のことや社会情勢のこと、あるいは世界のマクロ経済のことです。
自社をとりまくビジネス環境を述べるにしても今の労働環境を述べるにしても、その前提となっている景気や社会情勢を持ってこないと唐突になってしまいます。
日本経済や社会情勢、世界のマクロ経済のことを触れたうえで、その中で自社は今、どのような状況なのか、労働環境はどのようなものなのかを触れる。
こうすることで、挨拶がとても自然に流れていきます。
懸念点としては、マクロ経済や社会情勢は、興味がある方にとっては興味深いのですが、そうでない方は、インフレがどうとか日銀の金利がどうとか、そういう話は苦手なんですね。
その場合は、、、無理をせずにほかの材料を用いるのがいいと思います。