PTA会長による挨拶〜高校の卒業式の場合〜
大人とは?社会人とは?高校を卒業した今、子ども達は自身の責任でもって考え、行動していくことができます。子ども達には、その自由と不自由を目いっぱい感じてほしい、その道程では、周囲の皆様を頼ってほしい、そして感謝をしてほしい。子ども達にエールを贈っているPTA会長の挨拶です。
例文:
皆さん、本日はご卒業、おめでとうございます。また、保護者の皆様には、お子様が立派に成長され、今日の日を迎えられたことお祝い申し上げます。
そして、校長先生はじめ先生方におかれましては、生徒たちをここまで温かくときに厳しく導いてくださったこと、保護者を代表して心よりお礼申し上げます。
さて、皆さんはこの戸敷商業高校で三年間学ばれ、社会で活躍するために必要な知識や技術を身につけて来られました。この就職難の世にあって、ほとんどの方が無事に内定を取られ、社会人となります。一方で、大学や専門学校へ進学を希望し、知識を深め、技術を磨くことを目指す方もいらっしゃるでしょう。
どの道を選ぶにせよ、皆さんは大人になる第一歩を踏み出すわけです。高校までは、保護者や周囲の大人が守ってくれる生活であり、それはときに不自由さを感じさせるものであったかもしれません。しかし、これからは子供扱いはされません。自分の意志が尊重され、選択できる幅が広がる反面、責任もまた大きくなります。
私は、大人、社会人とは、自分自身に責任のとれる人だと考えています。若い皆さんがこれから生きていくうえでは、さまざまな困難や悩みにぶつかるときもあるでしょう。どんな困難に対しても、知恵を絞り行動を起こして乗り越えてほしいですし、また反対に、どうあがいても達成されないと感じたのならば、軌道修正をしたり、引き返す勇気もときに必要となってきます。どんな結果になったとしても、自分が決めたことだという自覚を持ち、決して人や環境のせいにしないでほしいのです。
こう言うと何もかも自分でやらなければならないと、気が重くなってしまうかもしれませんが、人間が一人でやれることは限界があります。周囲の人に協力を求めることもまた、選択肢の一つです。
今に至るまで、皆さんはたくさんの人たちと関係を築いてきたはずです。皆さんの成長を促し見守り続けてこられた保護者の方や、導いてくださった先生方。友情を築いてきた同級生や先輩後輩もそうですし、地域の方もそうでしょう。そういった方々に、健全な姿勢で頼ることも、大人として求められてくるスキルです。もちろん、周りの方が困っていたら、自分の能力を最大限生かして、手をさしのべてください。
私は皆さんが自分の選択に責任を持つような自立した大人へとなり、周囲の方々と良い関係を作りつつ社会で活躍するような人たちになってほしいと願っています。
最後になりますが、PTAとして、卒業生の皆さん一人一人が輝かしい未来へ羽ばたいて行くことを願い、またそうなることを確信いたしまして、私の挨拶といたします。ご卒業、おめでとうございます。
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