今回ご案内する父親の謝辞の例文は、少し父親が前に出すぎています。
本来は両家を代表しての御礼のご挨拶ですので、新郎側、新婦側、どちらかに偏らないほうがよいのですが、少し違った例文をと思い、わが子、つまり新郎側に少し偏った内容にしました。
いわば「父親が前に出ている内容」なのですが、それだけ前のめりになって伝えたいことがあるからであり、その気持ちが前面に出ているという点で、よい内容です。
(まあしかし、お客様が実際にご発表される際は、もう少し、ご出席の皆様への御礼にクローズアップしたほうが良いと思います。)
桜井家、山形家を代表して、一言ご挨拶を申し上げます。
皆様、本日はご多用中にも関わらず、二人のためにお集まりいただき誠にありがとうございました。皆様から温かい祝福を賜り、新郎新婦はもとより、両家親族一同、大変感激しております。
健司は昭和61年8月27日に生まれました。この日は会社を設立した日でもあり、二つの幸せが同時にやってきた、私にとっても家族にとっても非常に大切な一日となりました。
健司という名前は、祖父の名前「健吉」から健の一文字を取り、健やかに、自分の人生を自ら司っていって欲しいという想いを込めて名付けました。あれから29年、健康で立派に成長してくれました。
今日の式に際し、自分たちの色を出そうと準備をする姿を見るにつけ、親として、わが子が日に日に遠くにいってしまうように感じれられ、寂しい気持ちがしておりました。ですが今日、このように盛装し、皆様の笑顔に囲まれ幸せそうに微笑む2人の姿に、親としてこれほど嬉しいことはございません。
今日、2人は新たな人生の第一歩を踏み出しました。幸美さんは、優しい雰囲気の中に芯が通っているしっかりとした女性で、温かいご家族に大切に育てられてきたことをうかがい知ることができます。そんな幸美さんと健司の出会いに、今改めて感謝の気持ちでいっぱいでございます。
昭和生まれの健司、平成生まれの幸美さんが、令和という新しい時代を、手と手を取り合い、いつまでも仲睦まじく過ごしていってくれることを、心から願っております。
さて、本日ご出席を賜りました皆様におかれましては、日頃より二人を応援し、支えていただき、本当にありがとうございます。今後ともこれまで以上のご指導・ご鞭撻を、また変わることのない厚い友情をいただけますよう心よりお願い申し上げます。
本当に皆様、本日はありがとうございました。