入会式での同窓会長の挨拶。そのメインテーマは同窓会の紹介であり、新しい仲間への歓迎の言葉です。しかし今回は、もう少し踏み込んだ話をしたいと思います。
入会式は「最後の公式な場」になり得る
同窓会入会式は、多くの場合、卒業式の数日前に行われます。会長によっては、卒業式には登壇しない、あるいはそもそも卒業式への出席自体がない、というケースも少なくありません。
そうなると、入会式こそが卒業生に向けて公式に話す、実質的に最後の機会になります。
「卒業おめでとう」を伝える場が、ここしかない。
そう考えると、入会式の挨拶の持つ意味が少し変わって見えてきます。単なる同窓会の説明の場ではなく、卒業生の門出を祝う、大切な言葉を届ける場でもあるのです。
入会と同窓会活動への参加は別物
多くの高校では、卒業と同時に全員が自動的に同窓会に入会する仕組みになっています。ただし、入会することと、活動に参加することは別の話です。
近年、若い世代の同窓生が同窓会活動に参加しなくなっているのは、多くの同窓会が共通して抱える課題です。
参加しない理由は「愛着の欠如」ではない
私たちは挨拶原稿の作成を通じて多くの同窓会長と向き合ってきましたが、この問題について一つ思うことがあります。
若い世代が同窓会に来ないのは、母校への愛着がないからではない、ということです。
母校のことは、心のどこかで気にかけている。あの教室のこと、あの先生のこと、あの頃の自分のこと。そういった思いは消えていない。ただ、同窓会という「組織の活動」に、足を向けるほどの動機が見当たらないのです。
つまり問題の本質は愛着の欠如ではなく、同窓会活動そのものの魅力不足にあるのだと思います。
「来てよかった」と思える機会をつくる
では、どうすればよいのか。
ウェブ・SNSでの接点づくり
ウェブサイトを立ち上げ、SNSで情報を発信する。これは時代に合った接点づくりとして有効です。しかしそれ以上に大切なのは、「来てよかった」と思えるコンテンツがあるかどうかです。
「得るものがある機会」の設計
年一回の総会だけが活動のメインであれば、若い世代が参加するハードルは高くなります。かといって、飲食の場を増やすだけでは「それだけのために行くか」とはなかなかなりません。
勉強会、異業種交流、OBによるキャリア相談—何か得るものがある機会があってこそ、人は動きます。まだ模索中の同窓会も多いかと思いますが、その方向性を持つこと自体が、まず大切な一歩だと思います。
入会式の挨拶で伝えるべきこと
入会式の挨拶に話を戻します。
「同窓会に来てください」と呼びかけることも大切ですが、それと同じくらい、あるいはそれ以上に、「あなたたちの卒業を、心からおめでとうと思っている」という気持ちが卒業生に伝わることが重要ではないでしょうか。
その思いが届いたとき、同窓会との縁は長い目でみれば、きっとつながり続けるはずです。
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