俳優さんだったり、漫画の主人公だったり、
絶対手が届かないって分かってるのに、
憧れてしまうことってよくありますよね。
身近な人と比べて、
「あの人はあんなにかっこいいのに…。」
なんてついつい考えてしまいます。
でも、良いところだけしか見えていないので、
そう思ってしまうのは当たり前のことだと、
私はいつも自分に言い聞かせています。
さて、今回の祝辞は、
大学時代から、周りの男性よりもアイドルに夢中だった新婦が
ついに結婚する!という内容です。
【はじめの挨拶】
大学の入学オリエンテーションのときに会って以来、授業もサークルも一緒。四年間、どこへ行くにも私の隣には由香里がいて、一緒に笑って過ごしていたと思います。いつも一緒だった由香里から、実は恋愛の話を聞いたことは、ほとんどありませんでした。私が一方的に恋愛の話をして、それを由香里に聞いてもらうばかりで。本当は、私も由香里の恋愛話を聞きたいなあと思っていました。
ですが、当時の由香里の関心ごとといえば、身近な男性と恋愛をすることよりも、SMAPの木村くんが何の雑誌に出ていたとか、何のテレビに出ていたとかでした。私は、由香里の口から恋愛話が語られるのはいつになるのだろうと思いながら、木村くんがいかにかっこいいかという話に四年間耳を傾け続けていました。
そうして、由香里とガールズトークをしたいという私の夢は実現しないまま卒業の日を迎え、そのまま十年の年月が流れるわけですが、その間も私たちの関係は相変わらず、電話やメールでいつも連絡を取り合っていました。
由香里が隆志さんと付き合うことになったと知ったときに「ついに由香里と恋愛話ができる日がやってきた!」と大喜びしたのも束の間。もう結婚するだなんて。
でも、やっぱり嬉しいです。
由香里。家庭を持って、仕事も続けて。忙しくなる毎日の中で、楽しいことも大変なこともあると思います。由香里は大変だなって感じることも、一人でがんばってしまうところがあるから、そんなときにはきちんと隆志さんに伝えて、甘えさせてもらってください。
そして、また私とも、たくさん話をしてほしいな。なんでも分け合って、一緒に素敵な奥さんになっていこうね。
【締めの言葉】