
ただいまご紹介にあずかりました、大林です。今日は、健太郎君のいつもと違う姿を見て、ちょっと気恥ずかしさもありますが、それ以上に嬉しく思いながら、ここに立っています。
健太郎君の結婚を祝福して、一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。
健太郎君とちひろさんのことは、普段は健太郎、ちひろと呼ばせてもらっていますので、改まった席ではありますが、今日も、そのように呼ばせてください。
健太郎、ちひろ、ご結婚おめでとうございます。ご両家、ご親族の皆様におかれましても、この度のご良縁、心よりお慶び申し上げます。
健太郎と初めて会ったのは十七歳のころ。そのときは知り合い程度だったのですが、三、四年前ぐらいから、お互いの先輩を通じて会ううちに、大切な友達と呼べるほど、仲がよくなっていきました。
いつも元気で、それでいて茶目っけのある健太郎を見ているだけで、思わず笑みがこぼれてきます。今では家族のような存在で、実際、お互いの家族みんなで一緒に過ごす時間は、とても楽しいひとときです。
ですが、そんなときに限って健太郎のイタズラ心は全開になります。たとえば、家に遊びに来て玄関で靴を脱ぎ、中に入って何かしらの食べ物を目にする。普通、ただそれだけのことなのに、健太郎の目を通すとそれが頭のなかのイタズラ回路につながり、私がターゲットになります。
標的にされた私は、靴のなかに入っているグレープフルーツを見て、もう笑うしかありません。それに留まらず、健太郎は手を変え、品を変え、ときには下着のなかに、なんてこともありました。
さすがに、母親が食べるのを楽しみにしていたドーナツに、しょうゆを染み込ませたときは、さんざん説教をされたのは言うまでもありません。
それでも、健太郎の蒔いたイタズラの種は、結局、笑いとなって家族の話に花を咲かせることになるのです。家族のなかに花が咲けば咲くほど、みんなでいることがとても心地よく感じます。健太郎、これからもどんどん蒔いてくれよな。
普段から、特に用はなくてもよく電話で話をするし、もちろん一緒に酒を飲むこともよくあります。話の中身と言えば、お互い思いついたことやその日にあったことなど本当にたわいもないことばかりだけど、健太郎がちひろのことを大切に思っていることは、普段の話のなかからよく伝わってきました。だから、ちひろが俺たち家族と付き合うようになったのは、すごく自然なことだったように思います。
ひとつの区切りとして結婚を決意した健太郎をこれからも応援していきたいと思ってるし、今度は同じ父親として、いつもの何気ない話の中身がさらに膨らんでいく予感がして、これからの関係をますます楽しみに感じています。
独身のころは、ただスリルを味わいたくて、一緒にやんちゃなことをしてみたり。そして、仕事や結婚を通して社会人としての責任を感じ、酒を酌み交わしながら語り合ったりした俺たち。家族に囲まれながらお互いに成長してきたな、という気がします。
その俺たちが、これからは父親として家族を支えていくことになるんだな。お互いしっかりやっていこう。そして、家族みんなで子どもたちの笑い声が真ん中にあるような、そんなあたたかい家族をともに作っていけたらな、と思っています。
健太郎、ちひろ、今日は本当におめでとうございます。末長くお幸せに。
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