以下アップしました。
ここでは、代読の長所と短所、というか功罪というか、少し掘り下げてみたいと思います。
代読がもたらす良い点
式典の安定した進行
一番わかりやすいのは、式が予定通り進むことですね。PTA会長が急に体調崩したり、どうしても抜けられない用事があったり、そんな時でも副会長さんが代読してくれれば、式の流れが途切れることなく進みます。空白の時間ができて、なんとなく気まずい雰囲気になるのも避けられますしね。
祝辞って、結局のところ「PTAとしての公式な挨拶」でもあるんです。会長が一生懸命考えて作った内容を、そのまま卒業生や来賓の方々に届けることで、PTAの気持ちはしっかり伝わります。「何らかの事情で会長が出席できないが、それでもメッセージは届けたい」という意志の表れとして、代読は十分に誠意ある対応と受け止められます。
副会長さんにとってもいい経験
いつもは会長さんの後ろに隠れがちな副会長さんですが、こういう時に前に出て代読を務めるのは、案外貴重な体験だったりします。「私もちゃんと保護者の代表なんだ」という実感も湧くでしょうし。
一方で見えてくる代読の課題
言葉に込められた重みが…
これは正直、避けられない問題ですね。どんなにいい内容の祝辞でも、書いた本人が読むのと他の人が読むのとでは、やっぱり重みが違います。なんというか、「借り物感」が出てしまうんです。実際借りて読んでいますから。
これ、案外代読者への負担になるんですよ。他の人が書いた文章を、まるで自分の言葉かのように読むのって。しかも大勢の前で。気持ちを込めようにも、自分の言葉じゃないから、どうしても棒読みっぽくなったりして。副会長さんにとっては結構なプレッシャーです。
「代読でもいいや」が当たり前になると困る
一番心配なのはこれかもしれません。「どうせ代読してもらえるなら」って感じで、会長が卒業式を軽く考えるようになったら本末転倒です。大事な式典の重みが薄れてしまいます。
適切な位置づけを
代読は「やむを得ない場合の次善の策」としてはとても有効です。式の体裁を保ち、メッセージを届ける役割を果たします。
ただし、卒業式は一生に一度の特別な日。会長本人が直接語ることの意味は代読では完全には代えられません。できる限り生の声で伝えてほしいものです。
要は、「本当にやむを得ない時の誠実な対応」として考えて、安易に「代読でいいや」って習慣にしないことが大事。もし代読になる場合は、なぜそうなったのかをちゃんと説明して、できれば会長さんからの一言メッセージを付け加えるとか、形だけじゃなくて心のこもった対応を心がけたいですね。
こういう身近な出来事を改めて考えてみると、学校運営や人間関係について、意外といろんなヒントが見つかるかもしれません。
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卒業式 祝辞 例文一覧:
小学校の卒業式での、PTA会長の祝辞 例文
PTA会長が述べる高校の卒業式の祝辞(新しい生活への希望を持って)