卒業式シーズンが近づくと、PTA会長の皆様から「祝辞に時候の挨拶を入れるべきでしょうか?」というご相談をよくいただきます。
結論から申し上げると、特にルールがあるわけではないので、入れても入れなくてもどちらでも構いません。
ただし、それぞれにメリット・デメリットがあるため、詳しく解説させていただきます。
時候の挨拶を入れる場合の注意点
時候の挨拶を冒頭に入れる場合、最も気をつけなければならないのは「取ってつけた感」、つまり「形式が目立ってしまう感じ」です。
「厳しい寒さの中にも、やわらかな陽射しに春の兆しを覚えるこの頃、皆様におかれましては…」といった時候の挨拶から始めると、その後の本題への切り替えが意外と難しいものです。挨拶部分だけが浮いてしまい、祝辞全体の流れが不自然になってしまうケースが少なくありません。
時候の挨拶を入れるメリット
一方で、時候の挨拶を上手に取り入れることができれば、高尚な「入り」として祝辞を引き締める効果があります。
格式のある挨拶であることを最初から印象づけることで、聞き手の注意を引き、その後の言葉により重みを持たせることができるのです。
当社のおすすめは「入れない」
祝辞原稿作成を専門とする当社としては、時候の挨拶は入れない方をおすすめしています。
その理由は以下の通りです:
1. 「取ってつけた感」からの脱却が困難
どれだけ工夫しても、時候の挨拶はどうしても形式的な印象を与えがちです。
2. PTA会長の個人的な思いが反映されにくい
時候の挨拶は定型文であるため、そのPTA会長ならではの思いや体験が込められていません。
3. 祝辞における重要度が低い
限られた時間の中で伝えるべきメッセージを考えると、時候の挨拶に割く時間は他の内容に使った方が効果的です。
もちろん、時候の挨拶を入れることも決して間違いではありません。式典の格式を重んじる場合や、学校側から特に要請がある場合などは、適切に取り入れることも一つの選択肢です。
大切なのは、その祝辞で何を一番伝えたいかを明確にし、その目的に沿った構成を選択することです。
当社では、それぞれの会長様の思いを最大限に活かした祝辞原稿の作成をサポートしています。時候の挨拶の有無に関わらず、心に響く祝辞作りをお手伝いいたします。
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卒業式 祝辞 例文一覧:
小学校の卒業式での、PTA会長の祝辞 例文
PTA会長が述べる高校の卒業式の祝辞(新しい生活への希望を持って)