卒業式シーズンになると、PTA会長や来賓として祝辞を頼まれる方も多いと思います。
そして多くの方が最初に悩むのが、「書き出しをどうすればいいのか」ということ。
実は──祝辞の書き出しに明確なルールはありません。
書き出しは自由。でも「場」と「自分」に合わせる。
祝辞の書き出しは、本来自由です。
「春の訪れを感じる今日の良き日に…」のような定番表現もありますが、
それを使うかどうかは義務ではありません。
大切なのは、「聞く人と場の空気に合わせ、何よりその祝辞を発表する本人のキャラクターや話し方にフィットさせる」ということ。
つまり、「どんな場で」「誰が」「誰に向けて」話すのか。
その三つが合っていれば、どんな書き出しでも立派な祝辞になります。
たとえば、フォーマルな式典であれば丁寧な言葉を選ぶ。
一方で、アットホームな卒業式であれば、少し温かみや親しみを感じる書き出しでも構いません。
形式よりも「空気」と「自分らしさ」
祝辞を書くとき、どうしても「正しい形式」を探してしまう人が多いです。
けれど、書き出しで本当に意識すべきはそこではありません。
目を向けるべきは、周囲と自分。
その場の空気に溶け込みつつ、自分の声や話し方に合った言葉を選ぶこと。
それが自然で、温かみのある“あなたらしい”書き出しになります。
参考までに:PTA会長の祝辞「書き出し」例
以下は、PTA会長として卒業式などで使える書き出し例です。
式の雰囲気や自分のキャラクターに合わせてアレンジしてみてください。
① フォーマルな式典向け
春の穏やかな日差しのもと、本日ここに○○小学校第○回卒業式が盛大に挙行されますこと、心よりお祝い申し上げます。
② 温かみのあるトーンで始めたいとき
今日のこの晴れやかな日に、卒業生の皆さんが新しい一歩を踏み出されることを、心からお祝い申し上げます。
③ 感情に寄り添う、語りかけるような書き出し
『卒業』という言葉には、少しさみしさと、そして大きな希望が込められています。
今日の皆さんの笑顔を見て、その両方を感じています。
④ 親しみやすく、自分の言葉で始めたい場合
この体育館に入ったとき、在校生の頃の皆さんの姿を思い出しました。
あの頃からの成長を思うと、本当に感慨深い気持ちです。
⑤ シンプルで端的な書き出し
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
新しい旅立ちの日を、心からお祝い申し上げます。
どの例も、型にこだわらず「その人がどう伝えたいか」に合わせて調整できます。
祝辞の書き出しは、最初の一言で“空気”をつくる大切な部分。形式よりも、聞く人の表情と自分の自然な声を思い浮かべて言葉を選ぶ──それが、いちばん伝わる書き出しです。
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卒業式 祝辞 例文一覧:
小学校の卒業式での、PTA会長の祝辞 例文
PTA会長が述べる高校の卒業式の祝辞(新しい生活への希望を持って)






