祝辞原稿の作成事例、今回は、
看護学校の戴帽式での同窓会長の祝辞
です。
学生たちは戴帽式を境にそれぞれの病院・医療機関で看護実習を行うことになります。
これからが看護学生としての本番であるわけで、その意味では、祝辞(お祝い)というよりも激励の意味が強いご挨拶にしました。
また、看護師の2025年問題に触れたこと、社会から必要とされていること、自ら身を律することなどを伝える内容を盛り込みました。
同窓会長という立場上、普段、看護学校や学生たちとの接点はありませんが、お客様も看護師(看護師長)でいらっしゃいますので、学生時代の自分に重ね合わせていらっしゃいました。
学生たちにも思いが届いたのではないかと思います。
補足:看護師の2025年問題とは
祝辞で触れた「看護師の2025年問題」について、少し整理をします(2024年10月時点の整理です)。
「看護師の2025年問題」とは、2025年を迎えると看護師の需給バランスが変化し、看護師の過剰供給が懸念されるという問題です。その背景には「平成26年度診療報酬改定」による高度急性期病棟の規模縮小が大きく影響しています。しかしながら、他の病棟や医療分野では看護師が大いに不足しており、この不均衡が大きな課題となっています。
平成26年度診療報酬改定と高度急性期病棟の縮小
平成26年度の診療報酬改定では、医療制度全体の効率化と質の向上を目的に、病床数の見直しや機能分化が行われました。高度急性期病棟は重症度の高い患者に対応する役割が強化される一方で、病床を効率的に運用することが目指され、規模が縮小されて、地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟への移行が促進されました。高度急性期病棟には多くの看護師が配置されていたため、病床数の縮小に伴って必要な看護師の数も減少し、これが看護師の供給過剰が懸念される状況を引き起こしています。
他の医療分野での看護師不足
一方で、急性期医療から地域包括ケアや在宅医療、介護施設などへのシフトが進む中で、これらの分野では看護師の需要が増加していますが、確保が追いつかず、慢性的な人手不足が発生しています。特に地方や高齢者施設、精神科病棟など、専門的なケアが必要な現場での看護師不足が深刻で、地域格差や特定分野での人手不足が大きな課題となっています。
看護師の需給バランスを改善するために
このような需給バランスの不一致を解決するためには、看護師の労働環境を改善し、看護師が異なる医療分野へ移行するための再教育やスキルアップ支援が必要です。地域社会に密着した医療提供が重要視される今、看護師の役割を再定義し、各分野で看護師が最大限に力を発揮できる環境を整えることが求められています。
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