中学校生活三年間の学びと挑戦を通じて校訓「学んで豊かに 駆けて豊かに」を体現した卒業生への、温かい励ましと感謝の言葉が込められている例文です。締めくくりの言葉が杓子定規ではなく「~ますように」としているのも特徴です。
例文
本日、上庄田学園 上庄田中学校を卒業する123名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
三年前、少し大きめの制服に袖を通してこの校門をくぐった皆さんが、今日こうして堂々と胸を張っている姿を見て、胸が熱くなってまいります。
この三年間、皆さんはまさに本校の校訓「学んで豊かに 駆けて豊かに」を体で表してきました。授業での学びに真剣に向き合い、知ることの喜びを重ねてきたこと。仲間と共に挑戦し、時に悩み、助け合いながら前へ進んできたこと。とりわけ印象的だったのは、「心動かしプロジェクト」での活動です。地域の企業で働く方々のもとで、社会の仕組みを学んだこと。高齢者福祉施設で、人生の先輩たちと過ごした時間の中で、人の思いに触れたこと。それらの体験は、教室の勉強だけでは得られない、生きた学びだったのではないかと思います。そして何より、楽しかったでしょう。
勉強は、知識を増やし、行動を選ぶときの選択肢を増やすもの。そして、体験は、その選択を「形」に表すものです。皆さんが出会い、感じ、心を動かした瞬間のすべてが、これからの人生を照らす光になるはずです。
春からは、ほとんどの皆さんが同じ学び舎で高校生活をスタートされます。中学校からの仲間と共に次のステージへ進めるというのは、大きな強みです。互いをよく知り、支え合いながら過ごしてきた三年間が、そのままこれからの挑戦の土台になります。すでに築かれた信頼関係の上に、新しい目標を掲げ、より高い学びに臨むことができる。これは中高一貫の皆さんだからこそ得られる大きな財産です。ぜひ、大切な友人たちと大いに心を動かし、大いに高校生活を謳歌してください。
さて、保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。義務教育を終えられたお子様が、これからは自らの意思で道を選び、歩み始めることとなり、今後、親としての見守り方も、少しずつ変化していくかもしれません。ですが、子どもたちはいつの時も、皆様の温かいまなざしを必要としています。これまでと同じように、そしてこれまで以上に、信じ、支え、見守っていただければと思います。
また、在校中はPTA活動への奮ってのご参加をいただき、誠にありがとうございました。
そして先生方。上庄田中学校が大切にしてこられた「考える力と感じる心を育てる教育」、その温かな土壌の中で、彼ら彼女らはのびやかに成長しました。人としての思いやりや強さを身につけられたのは、先生方の熱意と愛情の賜物です。心より感謝申し上げます。
さあ、卒業生の皆さん。いよいよ大空へはばたく時です。皆さんがこの三年間で得た確かな力。その力を信じて、一歩一歩、自分の道を歩んでいってください。私たちPTAは、いつでも、これから先も、皆さんのことをずっと応援しています。
どうか、皆さんの未来に、たくさんの喜びに満ち溢れますように。
ご卒業、誠におめでとうございます。
令和七年三月○日
学校法人上庄田学園 上庄田中学校
PTA会長 ○○ ○○
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