年度末の広報誌をまとめる時期になると、PTA会長のあいさつ文の扱いに悩む方も多いのではないでしょうか。
卒業生とその保護者にとって、最後の広報誌
この時期に発行される広報誌は、1年間の活動を締めくくる特集であり、同時に卒業生とその保護者にとっては「在学中に手にする最後の号」となります。だからこそ、そこに掲載するPTA会長の言葉には、卒業を祝福するメッセージをしっかりと盛り込むことが大切です。
皆さんそれぞれの学校のPTA広報誌の慣習にもよりますが、卒業に特化した内容の場合もあれば、1年間の締めくくりにも触れ、というふうに「こういう内容でなければならない」というものはありませんが、少なくとも年度末の広報誌では、卒業のことはなにがしか触れるべきです。
広報誌と卒業式、メッセージの一貫性を大切に
卒業にしっかりと触れることで重要になるのが、卒業式で述べる祝辞との整合性です。
年度末の広報誌に掲載される挨拶文と、卒業式当日の祝辞は、いずれもPTA会長としての公式なメッセージ。この二つの内容が別物のような、同じ卒業をお祝いするメッセージでもまったく異なる内容にしてしまうと、受け取る側に違和感を与えてしまいます。
これは、同じ単語を使うとか、同じ文章にするといった形式的なものではなく、言葉のトーンやテーマは違っても、根底に流れる想い──「成長」「旅立ち」「夢を持つこと」などの軸を共有しておくことが大切です。
卒業式では「語りかける言葉」として、広報誌では「記録として残る文章」として、それぞれの場にふさわしい形に整える。
けれども、どちらからも同じメッセージが伝わるようにする。
これがPTA会長の発信に一貫性を持たせるポイントです。
広報誌の挨拶文は、卒業生や保護者への感謝、そして次の世代への希望を伝える絶好の機会です。
卒業式で語った祝辞のテーマを意識しながら、あらためて紙面を通して「おめでとう」「ありがとう」「これからも応援しています」という気持ちを残す――
その積み重ねが、学校と家庭、地域をつなぐ温かな言葉のリレーになるのだと思います。
実際には、まだ卒業式は訪れていない
卒業式の祝辞にも言えることですが、年度末の広報誌への挨拶文を作成する時期は、実際には卒業式よりかなり前──多くの場合、1月下旬や2月上旬に原稿を提出するケースが多いです。
つまり、まだ式典当日を迎えていない段階で、「年度の締めくくり」や「卒業」というテーマを少し先取りして書く必要があります。
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PTA会長の祝辞 例文