今年も、安全大会の挨拶のご依頼を多くいただきました。
厳密には、秋に実施する企業様の安全大会が残っていますが、おおむね、6月と7月で終えているため、ここで2025年の総括をしたいと思います。
今年の安全大会の挨拶の目玉は、なんと言っても熱中症対策の義務化でした。
労働安全衛生規則が改正されて6月に施行されたため、当社にご依頼いただいたお客様以外にも、おそらく、この義務化に触れなかった方はいらっしゃらなかったのではないかと思います。
実際のところ、猛暑・酷暑はもう何年も前から続いており、すでに各社とも熱中症対策は行っている。対策をしないと暑すぎて仕事にならない。その意味では、今般の熱中症対策の義務化は目新しいものではなく、現場に何か大きな変化が出たわけではなかったはずです。
それでも、労働安全衛生規則に明文化されたことで、今後、より熱中症対策への意識が高まることは、安全の観点は元より、現場の生産性向上の観点からも良い事ではないかと思います。
その他、2025年の話題としては、人手不足、それから物価高でした。
どちらも民間企業にコントロールできる問題ではないため、どうやって「かわして」いくか、緩和させていくか、といったお話が多かったように思います。
お客様からいただいたお話で興味深かったのは、「人手不足によって現場に無理が出ることから、それは安全な現場づくりのリスクになる」とおっしゃっていたことでした。
また、昨年から今年のはじめにかけては、いわゆる万博特需の最終盤であり、多忙な協力会社様が多かったようです。これもひと段落しますので、来年はバタバタした環境が少し落ち着くのではないかなと思います。
総じて、元請けさんの景気が良いところが多く、業務量としては昨年よりも増加し、協力会各社にとっては良い一年なったというケースが多かったように思います。いっぽうで、業務量の増加と事故件数の増加は相関関係にあることから、いっそう安全への意識を高める必要がある、というお話も出ました。
建設業をとりまくビジネス環境は、来年、どのようになっていくでしょうか?
人手不足、物価高、このあたりが来年もキーワードになりそうですね。
また5月6月くらいに、協力会の会長さん、元請けの社長さんとお話しできることを楽しみにしています。