さて、本日は1月12日。お休み明けから1週間が経過しました。
皆様におかれましては、心身の切れ味を取り戻していらっしゃるころでしょうか。
当社に新年会(賀詞交換会や新年互礼会という呼び名もあります)の挨拶をご依頼いただいたお客様方は、そろそろご発表を終えていらっしゃる時期だと思います。(1月の下旬に1件ありますね)
今回も多くのご依頼をいただきましたが、そこから得たものを皆様と共有したいと思います。
シチュエーションは、
支部長は、「去年はとくに変わったことがなかったので、話す内容をどうしようかなあと思ってるんです」とおっしゃいました。
まあ、考えてみると多くの人の営みには、それほど目立った大きな出来事など、そうそう起きるものではないので、今回のようなケースは決してイレギュラーではありません。
組織の長が新年の集まりでご挨拶をするという、いわば毎年同じ人が同じ時に同じ場面で発表する場合、毎年コロコロ話が変わることのほうが違和感があります。
もし毎年コロコロ変わったとしたなら、激動の業界なのか、あるいは単に発表者がネタとして話を作ろうとしているか、そのどちらかかなあと。
ですから、支部長がおっしゃることは至極自然だと感じます。
今回の場合ですと、あまり芳しくない業界において、今年は去年とあまり変わらなかったというのは、支部長としてはもしかしたらジリ貧に感じているかもしれないなあと思ういっぽうで、変わらないことが分かったなら、変えなければならないものも変えなくてもいいものも、はたまた変えられないものも、すべて見えてくる、と捉えることもできます。
そう思うと、「変わらない」は、一年一年をしっかり活動していらっしゃる方だからこそ感じることができる現在地であり、「変わらないこと」が「尊く」「大切」であるとの思いはそんなに誇張でもなく、われわれの原稿作成の立場から見ますと、作成しながら「ホントにそうだよなぁ」と思い直すことでもあります。
「変わり映えしない」とお客様が感じておられるからこそ、挨拶で何を喋ってよいか分からないので、困って、こちらへご相談に上がる。そういった理由でのご依頼も少なくないように感じます。そんな時、ついつい“盛って”あげよう、とか、できる限りにヒアリングで(エピソードを)引き出して差し上げよう、だとか、サービス精神に走りがちなのは人情ですもの、当然の心理だと思いますし、そういったサポートもわれわれのお役目ではあると思います。
その上で、「変わらないことって素敵ですよね。素晴らしいことなのですよね。」とお客様に気づいていただく、お客様がご自身の日々の営みを、改めて誇りに感じ、自信を深めていただけたなら、これほど冥利に尽きることはないかと思います。
実際、お話しを伺っている我々にとっても、“変わりない、何気なさ”を積み重ねていらっしゃるお客様のお言葉のほうが、より誠実で、より豊かな日々を歩まれていると伝わってきて、教えていただけることや心が洗われること、多いように思います。
そのような「鏡のようなありよう」でもって、自分たちが感じる「素敵さ」を依頼者様にお返し(反射)して差し上げることができるなら、本当に嬉しいことですね。
そう言えば、お客様はよく、完成した原稿をご覧になって、「そうなんだ、これを言いたいと思っていたんだ」とおっしゃいます。
何も無いところからだと気がつかないことでも、われわれが作成した原稿を「手の持つところ」にすれば、ご自身の心の奥にあるものを、お客様ご自身が外に持ってくることができるのではないかと思います。
挨拶文の原稿って、やっぱり無から有を生み出すことが、一般の方にはとても難しいことで、われわれの存在意義の一つになっているのかなあと思います。
「あなた様の毎日は本当にかけがえのない、素晴らしいものです! 自信持ってこれからも歩み続けてください!」
と、おこがましいですが、声を大にしてお伝えしたいです。
新年会ほか、協力会社の集まりや取引先の式典などの場面での挨拶文にも対応しています。
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