結婚式 スピーチ原稿
1ただ今、ご紹介に預かりました山本でございます。
本日は、このおめでたい席にお招きいただきまして、厚く御礼申し上げます。
ご新郎、ご新婦ならびにご両家の皆様方におかれましては、心よりお祝い申し上げます。
ご来賓の方々をさしおきまして、僭越ではございますが、ひとことお祝いの言葉を述べさせていただきます。
どうか、新郎新婦、ご両親様、ご媒酌人ご夫妻もご着席ください。
2さて、木下君は入社されて、早8年になりますが、当初より将来を嘱望される大型新人と評判されてまいりました。
木下君が我社に入社する際には、自らを鍛え、成長させるのは多くの仲間のよいところを貪欲に吸収し、自分のものにしていくことだと力強く話されたのが、体育系の学生らしく、今でもとても印象深く残っております。
3私は彼のような行動力にあふれたパワーのある若者が大好きです。彼らこそが、これからの時代をリードしていくものと信じております。
木下君は、その持ち前のパワーを遺憾なく発揮され、すでに入社後3年余りで、神戸支店の店長として抜擢され、私どもの最も期待する若手社員の一人でございます。
4聞くところによりますと、美佐子さんは高校時代木下君の所属する野球部でマネージャーを務めておられたと伺っております。
夫婦とは、お互いに人格を持って、協力して愛の家庭を築き、ひとつになって人生に立ち向かう二人三脚であると思います。選手とマネージャーという関係で培ったお二人の立場を、今度はご家庭におかれまして、二人三脚で人生行路を完走されることをお祈りいたします。
5お二人の前途に幸多かれとお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございました。
アドバイス
1:結婚式の新郎側の祝辞のスピーチでは、最初に自己紹介を簡潔に述べ、出だしの言葉に、「本日は、このおめでたい席にお招きいただきまして、・・・心よりお祝い申し上げます」という昔からよく使われる決まり文句を上手く使うことで、格式のある結婚式の主賓のトップのスピーチをスムーズに始めることができます。
また、「ご来賓の方々をさしおきまして、僭越ではございますが」というように、この結婚式の祝辞の一番手であることを含めるのは、列席者に対し恐縮の気持ちが伝わり、上品で情感溢れるスピーチになります。
2:ここでは「新郎」から「木下君」と呼び方が変わっています。 結婚式の新郎側の主賓のスピーチは列席者のトップであり、来賓の代表格として厳格で、風格のあるものが求められますが、新郎の会社の社長が、「木下君」と呼びかけることで、それに続く話題にも堅苦しさが消え、結婚式の主賓としてのスピーチ全体に和やかな雰囲気を作ることができます。
3:結婚式の新郎側の主賓のスピーチで、「私は彼のような行動力にあふれたパワーのある若者が大好きです」という言葉によって、新郎の「パワーのあふれる性格」を誉めるという主題を絞込んだわかりやすい祝辞となります。そして、そのような新郎の性格を裏付けるエピソードを交えて有能な仕事ぶりを披露することで、当事者の新郎にも喜ばれ、新婦側の列席者にも新郎の人間性が具体的に伝わり、しかも印象深い内容のスピーチとなります。
4:結婚式の新郎側の主賓のスピーチの中で、新婦のエピソードにも触れることは新婦側に対する礼儀として大切なことです。
結婚式のスピーチの中に、「夫婦とは、お互いに人格を持って、協力して愛の家庭を築き、ひとつになって人生に立ち向かう二人三脚である」という格言やことわざを上手く交えて門出を祝い、助言や励ましの言葉を贈ることで、結婚式の主賓のスピーチ全体が主賓の祝辞らしい重みのある格調の高い印象になります。
5:結婚式の挨拶の結びの言葉に、「お二人の前途に幸多かれとお祈り申し上げ・・・本日は誠におめでとうございました」という格式のある決まり文句を用いることで、格調高い挨拶として結ぶことができます。
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